「こがらやそばも本気です」プロジェクト始動

配達先のミナミの麻雀店員の言葉が私の心に火をつけました。「あの店員に絶対『旨い』と言わせてみせる!」。「こがらや、そばも本気です」プロジェクト始動。

「頑張ります!」
笑顔で答えたその表情はひきつっていたかもしれません。ミナミの麻雀屋さん。注文はほぼ毎日。超が付くほどの常連さんからの厳しい言葉。

「そば おいしないもんなぁ」

お客様の間ではうどん屋のイメージが強いこがらや。そばもうどんと同じだけこだわっている。でも残念ながら、そばの評価はうどんや丼に比べて低い。

人気商品ランクが評価を物語ります。カレーうどん親子丼うどん定食ハリハリうどん。そばがなかなか出てこない。

注文数人気上位はうどん・丼が独占
順位 商品名
1 カレーうどん
2 親子丼
3 うどん定食
4 ハリハリうどん
5 鶏の唐揚げ弁当
  • ※2016年10月 阿倍野店出前注文状況
こがらや専務取締役 川口扶展

申し遅れました。こがらや製麺責任者、専務の川口です。専務といっても仕事の大半は現場。厨房で鍋を振るい、ホールで接客し、出前を配達する。

そして麺づくりです。
じつは、私自身が一番よくわかっていました。自分が打ったそばです。なぜ、何が「おいしくない」のか? 誰よりもです。

「わかってるならおいしくしろよ!」

今あなたのそんな声が聞こえました。
そう、やればいいんです。わかっていながら手を付けていなかったことを。あの店員のひと言が私を本気にさせてくれました。

本気でヤレばできる。
うどんや丼と同じだけそばも「旨い」と思ってもらえるように。実現には、全8店あげて取り組む必要があります。私1人が本気でもダメ。プロジェクトを立ち上げました。

「こがらやそばも本気です」プロジェクト2016年秋、始動。

取り組みの結果や予定はこのページで報告します。
2016年、緊急の課題は3つでした。

1/3 そばの味・質の問題 

さんざん「おいしくない」と言っておきながら言うのも何ですが。

こがらやのそばは冷たいそばが旨い。のどごしが良い。食べている時・後の清涼感が抜群にイイ。

ですが、温かいそばが今ひとつ。一口目がダメ。風味が感じられなかった。そして伸びやい。

この部分を改善しました。新しくなったそば。この秋から提供しています

自信作です。石臼挽きの本格そば。のどごしの良さと清涼感を残しつつ、温かくしても風味を保つ。なおかつ伸びにくい。ぜひ一度ご賞味ください。

2/3 配達の問題 

出前のそばは伸びる。どれだけ茹で方を工夫してもです。そばは麺類の中でも特に伸びやすい。細いから。
そば屋の出前 永遠の課題。伸ばさず配達する。こがらやの答えがこれです。

出前革命。出前のそばは伸びる。常識を覆す。「温めながら届けるそば」ついに登場。のびない・くっつかない。目指すは着いた時が食べ頃。

3/3 麺づくりの体制の問題

現在執筆中です(2016/12月)。ご報告できる結果があります。公開までしばらくお待ちください。