出前そば革命「温めながら届けるそば」

「そば、硬めでお願いします」
ご注文の電話口。お客様からちょくちょくあるリクエストです。
「あぁ前回伸びてたんかなぁ…」
申し訳なさで一杯になる私。でも応えられません。
そば屋の出前 永遠の課題に挑戦
出前のそばは伸びる。どれだけ茹で方を工夫してもです。そばは麺類の中でも特に伸びやすい。細いから。

2016年秋に新しくなったこがらやのそば。以前のモノより伸びにくい。それでも時間が経てば必ず伸びる。
何とかしたい、ならないか? そば屋の出前 永遠のテーマ。そばを伸ばさず配達する。こがらやの答えがこれです。
温めながら届けるそば新出前システム全9店で開始
- ※ミニそばを除くすべての温かいそばの出前で、温めながらお届けします。
仕組みは簡単でも誰もやらなかった。
ポイントは2つ。
- 「麺が伸びる」問題
- 「麺がくっつく」問題
解決しました。それが「温めながら届けるそば」です。
ポイント1
麺とダシを分けてお届け(伸びない)

麺をダシに浸けない。別容器に入れてお届けします。これでそばは伸びません。
「えっ、それだけ?」
はい。簡単です。でも誰もやっていなかった。なぜ今までやらなかったのか。反省しています。
ところが、ことはそう簡単ではありません。
2つ目の問題です。温かいそばは麺がくっつく。ネチネチにです。ダシに浸けないことでさらにくっつく。そばの香りも風味もあったものではない。
そこで2つ目のポイントです。
ポイント2
ダシの熱で麺を温めながらお届け(くっつかない)

着目したのは「湯通し」でした。温かいそばをおいしくするのに必須の工程。茹で上がったそばを水洗い後、もう一度温める。ダシと麺の温度差をなくし、ともに丁度良い熱さにします。
温かいそばをおいしく食べるただ1つの方法
- 「湯通し」の後すぐにダシをかける
- 麺がくっつかないように軽くほぐす
- 伸びない内に早めに食べる
店のお客様に提供している方法です。出前でもできないか? 配達中に「湯通し」すればよいのでは? 思いついたのが「ダシ熱通し」です。
配達中に「湯通し」ならぬ「ダシ熱通し」
- 茹で上がった麺を専用の中皿に乗せます。
- 麺を乗せた中皿をダシ容器の上にセット。ダシの熱が逃げないように密着パック。
- 配達中にダシの熱・湯気が麺を温めてくれます(ダシ熱通し)。
- 到着しました。伸びずにくっつかない食べ頃の麺。アツアツのダシです。
- 麺をダシに入れてください。
- 麺をほぐしてください。シャバシャバと軽く混ぜます。
おいしいそばのでき上がり。早めにお召し上がりください。
「着いた時が食べ頃」を目指して
こがらやは本気です。出前のそばに革命を。それぐらいの気概です。出前のそばはまだまだおいしくなる。私達の挑戦を見てもらえるとうれしく思います。
»「こがらや、そばも本気です」プロジェクト